『小児期トラウマがもたらす病』
この記事でちょっと触れた本
逆境的小児期体験(ACE)の実態について書かれた本。2018年に出ています。
過酷な幼少期を過ごすと、ストレス反応で脳が炎症を起こしたり、神経系が正常に発達しなかったりして、大人になってから身体的・肉体的に病気になりやすいということです。
「なりやすい」だけで、「なる」とは言ってないです。ならない人もいます。同じ状況で育っても、人によって違うと思います。
でも、なぜかたくさんの病気になってしまう、という人もいるわけです。
興味ありましたらお読みください。
で、本の後ろ1/3が、その対策について。ACEはわかったから解決方法はよ!と思いながら読んでたんですが、そのあたりはさらっと書いてました。
小見出しだけ転記しますね。
第6章 回復への旅
本来の自分を取り戻すための12ステップ
1.ACE調査を受ける
2.回復力のスコアを出す
3.書き出してみる
4.絵に描く
5.マインドフルネス瞑想――脳を修復する最良の方法
6.太極拳と気功
7.マインドサイト
8.慈悲の瞑想
9.許し
10.体を治して動かす
11.腸から心をコントロールする
12.とにかくつながる
第7章 専門家の支援で小児期逆境後症候群から立ち直る
1.セラピー
2.ソマティック・エクスペリエンス
3.イメージ誘導法、創造的ビジュアライズ、催眠療法
4.ニューロフィードバック
5.EMDRと脱感作療法
第8章 虐待を受けて育った人の子育て――あなたと子どもを助ける14の方法
ごめんなさい、ここ自分が子どもいないのでメモってなかった
いずれにせよ内容詳細は本をご覧ください、なのですが、最後の項にこんなことが書いてあったので引用。(p271~p272)
たとえば、次に挙げる否定的な考えを読み、落ち着かない気持ちになったり、呼吸が速く、浅く、あるいは息が詰まったりするようであれば、過去の出来事に対する未解決の感情を抱いている可能性がある。
私は愛されるに値しない。
私は格好悪い。
私は悪い人間だ。
私は無力だ。
私は努力が足りない。
私は醜い(スタイルが悪い)。
どうせ私なんか……。
私はばかだ(賢くない)。
私は期待外れだ。
死んだほうがましだ。
私は不幸の星の下に生まれた。
私は周囲と違う(溶けこめない)。
何かをやらかしたにちがいない。
失態を演じた。
私としたことがうかつだった。
そうだな~とか、そうだけどそれがどうしたって思うくらいの人はたぶん大丈夫で、体に何らかの反応が出る場合、「未解決の感情」があるということだと思います。涙が出てきたり、喉がしまった感じがするとか、目が泳ぐとか。体に反応が出ていても、感情を感じないようにしすぎていたりすると、スルーしてるってこともあり得ますが、まぁ。
あと、6章にあがっていた慈悲の瞑想は、マインドフルネスヨガでやった気がしますね。
マインドフルネスヨガの紹介は前の記事でも紹介しましたが、こちらおすすめ。
オンラインで受けられます。担当はなつみ先生です。
なつみ先生のYouTubewww.youtube.com
ACEの対策についてさらに知りたい場合は、わたしは読んでないけどこちらの本とか
あとトラウマ療法家の専門書だけどこちらの本とか。
なお、この本は読んだので、ちょっと記事に書いてますのでどうぞ。