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いろいろなことを、たんたんと記録するブログ

東京国立博物館のポンペイ展に行ってきました

ポンペイ展行ってきました。

pompeii2022.jp

ポンペイ展

 

「そこにいた。」っていうキャッチコピー……
あああああ、やめてぇえええええ……って思いますね……(いいコピーですね……)

 

ポンペイ展:写真スポット

写真スポット

 

写真可だったので、記録として貼っておきます。

音声ガイドは使いませんでした。(今ってアプリで課金して聞くというのもできるらしい。)
NHKで放送した『よみがえるポンペイ』(さっきNHKアーカイブで見た)+Wikipediaに書いてあったことも含めてメモ。

 

公式ブログもご参考まで。

www.tnm.jp

ポンペイは、79年にヴェスヴィオ火山の大噴火による火砕流によって地中に埋もれたイタリアの古代都市。
2000年前の都市がそのまま残っている、考古学的に貴重な資料。火山灰などが湿気を吸収したため、美術品等が劣化せずに残っている。

18世紀くらいから断続的に発掘はされていたらしいが、金目のもの目当てだったりして、壁が壊されたりしている。

ポンペイ展:5章 発掘のいま、むかし

これは最後の展示室

ポンペイ展:周辺地域

灰色部分は噴火の影響範囲

なんでポンペイだけ有名なのかなーと思ったら、火山に近い地域は溶岩に覆われて発掘が困難なのだそう。

ポンペイ展:エルコラーノの説明

近かった街

ポンペイ展:5-2 ポンペイ

発掘しやすかったポンペイ

 

展示は、映像が割とあって、わかりやすかったです。
ドローンで撮影した映像とか、CGとか。これは展示用に作成したわけではなく、『よみがえるポンペイ』の一部だったかも。

アレクサンドロス大王のモザイク」を8Kで撮影したものが、原寸大で壁に映し出されていましたね。細部まで見られる。(写真は撮ってないです。)

テクノロジーの進化により、昔より展示がわかりやすくなるんだなぁ。

 

ポンペイ展:アレクサンドロス大王のモザイク(映像)

これは8Kじゃない普通の映像

ポンペイ展:アレクサンドロス大王のモザイクの一部(印刷)

これは床に貼っていた再現シート、モザイクの細かさがわかる

ポンペイ展:モザイク再現シート(印刷)

これも同じ床に貼ってあったモザイク再現シート

モザイクの細かさは、富の証。

 

中庭の再現とかもありましたね。写真撮らなかったな。

床にシートを貼って家を再現しているシーンもありました。
壁も再現してあって、そこに絵も展示。

ポンペイ展:中庭

青いところはたぶん水かな

こういうのはそのうちVRとかになるのかな。

 

さすがに写真が撮れなかったんだけれども、女性犠牲者の石膏像というのがありました。展示目録の1番最初が、これ。

体が朽ちて、穴として残るのだそうです。そこに石膏を流し込んで取ったものだそうです。(木製の家具でも同じように穴が残るようです。)

犠牲者の、最後の姿がわかるということです。

 

まさに、「そこにいた。」というわけで……。


どう亡くなったのかを知ることで、思いを馳せることと、当時のことを詳細に調べて生きていた証を明らかにしていくことで、死を悼むことにはなるのかなと思います。

骨とかどうなるのかな……と思ってたんですけれども、昔は取り除かずに石膏を入れていたのかしら。石膏により遺骨が損傷されて調査ができなかった、という記述を見たので。

 

最初の噴火では、火山灰や軽石が降ってきて、1日経った頃には2階の高さにまで軽石が降り積もっていたようです。(3mくらい。)

その後、火砕流が押し寄せ、一気に街を飲み込みました。火砕流の時速は100km以上らしいので、逃げられませんね。

丈夫な建物の中にいて火砕流に巻き込まれなかった人でも、火山ガスにより窒息したと思われます。

最初に噴火した段階で、逃げた人もいるのでしょうか。数年前に地震が起きて、街や家はまだ改修中だったので、お金持ちは別の場所に住んでいたかもしれませんが、使用人(奴隷)や家財道具や宝物も一瞬で失われてしまい、そのあとはどうやって暮らしていったのかなぁと思います。商才のある人なら、また一からビジネスしたかな。

 

ポンペイには、劇場があったようで。写真をいろいろ撮りました。

ポンペイ展:ポンペイの街

ポンペイの街、一部。半円状のが劇場。

ポンペイ展:ポンペイの街

中央広場には公共浴場や神殿もあるね

ポンペイ展:年表

大劇場ができたのは、紀元前2世紀!

ポンペイ展:劇場と円形闘技場

劇場と円形闘技場は重要な娯楽施設だった

ポンペイ展:体育施設と公共浴場

ついでに体育施設と公共浴場の説明

 

このあたりのことは、公式ブログにわかりやすくまとめられています。

www.tnm.jp



あと、間取り図が好きでいろいろ撮ってしまった。

f:id:sakimika:20220130100822j:plain

悲劇詩人の家(主人が悲劇詩人だったわけではなく、そういう美術品が出てきた家)

ポンペイ展:悲劇詩人の家

悲劇詩人の家・間取り

ポンペイ展:竪琴奏者の家

竪琴奏者の家(主人が竪琴奏者だったわけではなくそういう美術品が以下略)

ポンペイ展:竪琴奏者の家

竪琴奏者の家・間取り

ポンペイ展:ファウヌスの家

ファウヌスの家(主人の名がファウヌスだったわけではなく、以下略)

ポンペイ展:ファウヌスの家

ファウヌスの家・間取り



あと彫刻が好き。特に大理石。

なんで男性は全裸が多いのかな。筋肉美。写実的で素晴らしい。

ポンペイ展:ポリュクレイトス「槍を持つ人」

ポリュクレイトス「槍を持つ人」(東京のみ)

ポンペイ展:ライオン形3本脚付きモザイク天板テーブル

ライオン形3本脚付きモザイク天板テーブル

ポンペイ展:エウマキア像

エウマキア像(東京のみ)

ポンペイ展:エウマキア像

エウマキア像・あおり

ポンペイ展:エウマキア像

エウマキア像・衣装

 

ポンペイ展:スフィンクスのテーブル脚

スフィンクスのテーブル脚

ポンペイ展:スフィンクスのテーブル脚

スフィンクスのテーブル脚(横から)

 

こちらは、ポンペイではなく、エルコラーノからの出土。

ポンペイ展:ペプロスを着た女性(通称「踊り子」)※エルコラーノ出土

ペプロスを着た女性(通称「踊り子」)

ポンペイ展:パピルス荘(エルコラーノ)

パピルス荘。ここから出土。

 

第2のポンペイと言われる、ソンマ・ヴェスヴィアーナの展示も最後にありました。

こちらは2世紀にヴェスヴィオ火山の噴火により埋まり、東京大学の調査団が発掘をしているそう。ヴェスヴィオ火山の北に位置しています。

ポンペイ展:ソンマ・ヴェスヴィアーナ

ソンマ・ヴェスヴィアーナ

ポンペイ展:※ヒョウを抱くバックス(ディオニュソス)ソンマ・ヴェスヴィアーナ出土

ヒョウを抱くバックス(ディオニュソス

ポンペイ展:ペプロスを着た女性(ペプロフォロス)※ソンマ・ヴェスヴィアーナ出土

ペプロスを着た女性(ペプロフォロス)

 

最後に。グッズでクッションにもなっていた、炭化したパン。

ポンペイ展:炭化したパン

炭化したパン

そのまま残っているのすごいですね。

 

ポンペイ展、東京は4/3(日)まで。

特別展「ポンペイ」 Special Exhibition POMPEII