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「冒険者たち  ~JOURNEY TO THE WEST~」@KAAT(神奈川芸術劇場)観てきた

おもしろかったよー!って話をします。

ちょこっとネタバレあり。

 

KAATカナガワ・ツアー・プロジェクト 第一弾
冒険者たち ~JOURNEY TO THE WEST~」
@KAAT 神奈川芸術劇場
観てきました。

www.kaat.jp

 

はじめてのKAAT

成河さんが出演している舞台をたまに観に行くんですが、KAATは初めて。

遠いイメージあって敬遠ぎみだったのですが、駅から近いからそんなでもなかったかな。若干旅だけど、うちからだと乗り換え1回で行けた。さすがに平日は無理だけど。

こんな時期じゃなければ、中華街経由して帰りたかったですね。

建物はNHKの施設と一緒みたいで、ここNHKか~ってあやうく通り過ぎるところだった。あぶない。

 

今回は100分休憩なしの舞台で、役者4人と演奏者1人の5名の座組。

ホールではなく、中スタジオに舞台と客席を組んでの公演。

折り畳み椅子+座布団クッションでしたが、休憩なしだったので途中で腰がぴきっとなってた。あぶない。ときどき動かさないと危険。

それくらいおもしろくて集中して観ちゃったってことだけど。

あと椅子の下に荷物入れがあった。なにげにありがたい……。

 

地域にひらかれた演劇

お話は、天竺に向かう三蔵法師ご一行が、なぜか神奈川の地に時空を超えて迷い込んでしまったというもの。

そこから神奈川のいろんなエリアを旅していきます。

これはもともと、地元密着の演劇をめざした公演という趣旨で、その土地で有名な話が出てきたりします。

猪八戒が食べ歩いていて、地元の飲食店での食事の様子をインスタにあげてる、って話も出てきます。

そういうのいいなぁと思います。お店の宣伝にもなるし、そのお店を知ってる人は出てきたら嬉しいだろうし、出てるからって観に来てくれる人もいるだろうし。

 

題材も、西遊記が元になっているので、子どもでもとっつきやすいですよね。影絵の演出もありました。

公演時間も100分と短め。

お値段も、普通の演劇公演に比べたら(普段この役者さんたちが出てる公演に比べたら)リーズナブル。

普段演劇を観ない人にも、敷居は低くなっているんじゃないのかなと思います。

 

KAATのあとは、神奈川県内をツアーするそうですよ。

座組の人数も少ないから機動力高いし、派手な舞台装置も使ってないから回りやすいですね。

こういう公演、増えたらいいなぁと思います。学校公演みたいかな。

演劇は、都会だけのものじゃないものね。

派手な演出がなくたって、いい脚本と力のある役者さんがいれば、十分見ごたえある公演になりますから。

 

神奈川県役?

公演の情報が出たときに、西遊記か……成河さんどの役かしら……って思ってたら

神奈川県の役

と聞いて、「は???????????」となりました。

え、何担ってるの???

都道府県を担うことってある???

 

幕が開いてみたら……

神奈川県の役でした………

それしかいいようがない……

ね????神奈川県でしょ????

 

ま、あの恰好は最初だけなんですけれども。まぁ神奈川県ですよ、役は。

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○○の道祖神、ってのが、神奈川県の役ですね。

それ以外でもたくさんの役……アンサンブルかっ!って突っ込みましたが。

アンサンブルは大変なんですよほんと。いろんな役をやらないといけないから。

成河さんは一人芝居やったのを観てるので、何役もやるのは驚きはしないんですが、それにしてもすごいなぁと。

なんならギター弾いたりパーカッションやったりまでしてましたから。多才がすぎる。

その日ちょうどアフタートークがあって(柄本時生さんと佐々木春香さん、司会は長塚圭史さん)、成河さんは何言われても次の日にはできるようになってる、逆にできないことが知りたい、って言ってました。

 

軽演劇

公演自体は、とてもおもしろかったです。

わたし長塚さんの作演観たことないんですよね……だからこれが長塚さんらしいのかどうかがわからないのですが。

かるーいノリで、ちょっと歌もあって、でも役者さんたちの力量があるからいい間合いで笑わせてくれたり。

成河さんも歌ってまして、帝劇で歌を歌っていた人が……!と心の中でありがたやと拝みました。(ミューオタです。)

菅原永二さんが演じていた白輪園長、とても好きなキャラでした。(実在の人物。民家から逃げだした蛇を捕まえた、爬虫類専門動物園の園長さん。ほんとにああいう人なのかどうかは知らないです笑)

あと音楽もよかったなぁ。たくさんの楽器が舞台上にありました。おもに打楽器。演奏は角銅真実さん。歌ったりもしていました。

長塚さんはパンフで「軽演劇」と言ってました。あとアフタートークでも「なんか自分でもできそうだなって思ったでしょ?」とも。

昔はバンドブームがあって、いまだと歌ってみた踊ってみたがありますが、演劇もそういう身近なものになったらいいなってことなのかな。

ギリシャ悲劇とか、重厚な芝居もあるし、それもいいですけれどもね。

 

この公演は、

KAATカナガワ・ツアー・プロジェクト 第一弾

ということなので、第二弾もあるのだと思いますが、

こういう企画は続いていってほしいなぁと思います。

 

わたし都民なのに観に行ってしまいましたが(悪いわけではない)

KAAT案外アクセス悪くないなって思ったので、今度からは敬遠しないで行こうかなと思いました。